糖尿病の基礎知識
糖尿病は他の病気以上に命に関わる生活習慣病です。
一番のちがいは、糖尿病治療には自分自身の努力が大きく影響することです。
日々の生活に影響されるところが大きいから生活習慣病なのです。
そのために、糖尿病の知識を身につけることが大切です。
1、糖尿病は世界中で増加傾向にあり糖尿病患者は40代以上の1割以上といわれています。
2、自分でコントロールできる病気です。
完治はしませんが、血糖値を正常レベルに保つことで管理できます。
そのためには食事療法、運動療法が必要です。
3、一生付き合う病気です。血糖値は食事・運動・薬などで改善しますが、糖尿病が治ったわけではありません。血糖がコントロールされているだけです。
4、自己管理する病気です。お医者様のアドバイス(食事療法と適度な運動をすすめられます)を傾聴して管理をあなた自身で行えばうまく付き合える病気です。
したがってあなたの生活習慣が血糖値を左右します。
食物を代謝するしくみ(生体活動に必要なエネルギーを作る)
1、食物の一部は糖に分解される。(その糖の1つに、身体の主な燃料になるブドウ糖がある)
2、糖が血流に取り込まれ、血液中のブドウ糖(血糖値)が上昇し始める。
3、体が血糖の増加を感知すると膵臓に信号を送る。
4、膵臓はインスリンを作り血液中に送り込む。
5、インスリンは細胞の鍵を開けて糖が血液から細胞の中に入り込み、血糖値を抑える。
6、糖が細胞中に流れ込むとともに血糖値は消費されて減少します。(これが正常)
7、身体の細胞は糖を燃料として利用しエネルギーを生みます。
この、正常な循環がうまく行われない状態が「糖尿病」です。