「腎臓の働きはなんでしょう」
腎臓は、そらまめのような形をした心臓くらいの大きさで、腰のあたりに左右対称に2個あります。
腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として身体の外へ尿として排泄します。
身体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きも同時にしています。
腎臓の働きが悪くなると尿が出にくくなり老廃物や毒素が身体に蓄積し尿毒症になります。
慢性腎臓病などによって、この働きが悪くなり排出されない老廃物が身体に悪い影響を与えてあらゆる病気の原因になります。
慢性腎臓病が進行すると?
腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。
血圧が高いときは、塩分と水分の排出量を増加させることで血圧を下げ、血圧が低いときは、塩分と水分の排出量を減少させることで血圧を上げます。
また、腎臓は血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧が低いときに血圧を上げるなど、血圧のコントロールという大切な働きをしています。
腎臓と血圧は密接に関係し、腎臓の働きの低下によって高血圧になることもあります。
また、高血圧は腎臓に負担をかけ腎臓の働きを悪化させることもあります。
高血圧は、生活習慣病として注目されていますが、 実は生活習慣病と慢性腎臓病には深い関わりがあります。
血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)の刺激を受けてつくられます。腎臓の働きが悪くなるとこのホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になります。
腎性貧血とは?
腎臓は体内の体液量やイオンバランスを調節したり、身体に必要なミネラルを体内に取り込む役割も担っています。
腎臓が悪くなると体液量の調節がうまくいかないため、身体がむくんでしまいます。
また、イオンバランスがくずれると、疲れやめまいなど、身体にさまざまな不調が現れます。
腎臓は丈夫な骨をつくります。
腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。
腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなるなどの症状が出てきます。